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大人遊び
第8章 甘い男
美味しそうなコーヒーの薫りで目を覚ますと時間はもう11:00近かった。

「あっ、起きた?コーヒー飲める?」

「うん、ありがとう。・・・私、こんな時間まで寝ちゃってゴメンナサイ。」

「俺は、ずっと居てくれて構わないけど(笑)」

この人はズルい。私の事を心地よく包んで、甘やかす。
早く帰らないと。美味しいコーヒーを飲み干した後、私は急いで身支度を整えた。

「送っていくのはダメ?」

「うん・・・ダメ。」

「じゃぁ、連絡先教えてよ。」

「・・・。」

「わかったよ、じゃぁ氏名(なまえ)、せめてフルネームだけ、教えてよ。」

「・・・田中 文(アヤ)です。」

「俺は都築!都築 啓介です。文、今日はありがとう。気を付けて帰ってな。」

そっと抱き締められた後、私は彼の家を後にした。



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