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クリスマスイブの最低なプレゼント
第4章 紳士的なおじさまと……

「うーん。うん」
目が覚めた。ここは?
身に覚えのない天井、部屋の感じ。
「うーん。痛」
頭が少し痛い。
そういえば私は海鮮居酒屋で飲んでたはずだ。
自分の格好をカラダを起こして確認する。
サンタのコスプレのままだった。
ここはホテルの部屋のようだった。
正直ここまでどうやって来たか覚えていない。
部屋の壁時計は24時05分を指していた。
とうとうクリスマスになってしまった。
こんなコスプレ姿痛々しい。
「起きた? 良かった。かなり酔ってたから」
乾さんが部屋に入ってきた。
「えーと。ここは?」
「ホテルの部屋だよ」
乾さんはその特徴のある低い声で言った。
「あのー私……ここまでどうやって?」
「途中まではなんとか歩いてくれたけど最後は担いで来たよ」
私はすごく申し訳ない気持ちになった。さっき会ったばかりのこんな酔っ払い女、ほっといても良かったのに。
「それじゃあ。起きるまではここに居ようと思ったけどもう起きたから俺はこれで」
乾さんは何事もなかったかのように颯爽と去って行こうとしていた。
私はとっさに乾さんを後ろから抱きしめていた。
「待って! 今日は……一人にしないで……」
抱きしめてわかった。乾さんは背が高くたぶん180以上はある。
それにやっぱり男の人だと思った。
背中が広い。
「どうしたの?」
乾さんはそれだけ言った。
「行かないでほしい。一人にしないで。クリスマスイブに浮気されてクリスマスも一人じゃもう最悪」
自分勝手なワガママな言葉。
こんなこと乾さんに頼むなんて意味わかんないけど今の私は酔から覚めて自分の惨めさに嫌というほど自覚的になってしまっている。
こんな状態で一人でいたら……。
乾さんが私の方を向いた。
「笹村さん……。俺も男だよ。もう若くはないけど……君みたいな若い女性とホテルの部屋で一晩過ごしたら抱きしめたくなってしまう」
「それでいい。乾さん。おじさま。むしろ抱きしめて。アイツのこと忘れたいの」
私がそう言った瞬間、ベッドに押し倒された。
乾さん。おじさまの顔は男の表情をしていた。
目が覚めた。ここは?
身に覚えのない天井、部屋の感じ。
「うーん。痛」
頭が少し痛い。
そういえば私は海鮮居酒屋で飲んでたはずだ。
自分の格好をカラダを起こして確認する。
サンタのコスプレのままだった。
ここはホテルの部屋のようだった。
正直ここまでどうやって来たか覚えていない。
部屋の壁時計は24時05分を指していた。
とうとうクリスマスになってしまった。
こんなコスプレ姿痛々しい。
「起きた? 良かった。かなり酔ってたから」
乾さんが部屋に入ってきた。
「えーと。ここは?」
「ホテルの部屋だよ」
乾さんはその特徴のある低い声で言った。
「あのー私……ここまでどうやって?」
「途中まではなんとか歩いてくれたけど最後は担いで来たよ」
私はすごく申し訳ない気持ちになった。さっき会ったばかりのこんな酔っ払い女、ほっといても良かったのに。
「それじゃあ。起きるまではここに居ようと思ったけどもう起きたから俺はこれで」
乾さんは何事もなかったかのように颯爽と去って行こうとしていた。
私はとっさに乾さんを後ろから抱きしめていた。
「待って! 今日は……一人にしないで……」
抱きしめてわかった。乾さんは背が高くたぶん180以上はある。
それにやっぱり男の人だと思った。
背中が広い。
「どうしたの?」
乾さんはそれだけ言った。
「行かないでほしい。一人にしないで。クリスマスイブに浮気されてクリスマスも一人じゃもう最悪」
自分勝手なワガママな言葉。
こんなこと乾さんに頼むなんて意味わかんないけど今の私は酔から覚めて自分の惨めさに嫌というほど自覚的になってしまっている。
こんな状態で一人でいたら……。
乾さんが私の方を向いた。
「笹村さん……。俺も男だよ。もう若くはないけど……君みたいな若い女性とホテルの部屋で一晩過ごしたら抱きしめたくなってしまう」
「それでいい。乾さん。おじさま。むしろ抱きしめて。アイツのこと忘れたいの」
私がそう言った瞬間、ベッドに押し倒された。
乾さん。おじさまの顔は男の表情をしていた。

