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当機は偶然により、運命を変更致しました
第2章 涙のチキン南蛮

「凄い凄い!!また会えたねー!?」

「ええっ、うそっ!?」

こんな偶然、有る?無いよね?
やっぱりこの人、ストーカーじゃないの?!
そう思ってたら、隣良いよね?って座られた。

「いやー、そうだよねー!!やっぱり胸だよね?俺も胸派!!気が合うね!!」

「え」

胸派、って。
思わず、自分の胸を見た。
確かに「デカい」って言われるけど。
それって、胸派って言うの?
って言うか、飛行機で隣になっただけなのに、胸とか胸とか、失礼じゃない?
そう思ってたら、ぶーっと吹き出された。

「違う違う!その胸じゃなくて!」

「お待たせ致しました」

お隣さんと喋ってたら、頼んだ物がやって来た。

「ありがとうございます」

「あ、注文良いですか?ビジネスセットお願いします、ご飯大盛で」

「……ビジネス?出張専用メニュー?スーツの人だけとか?」

注文の感想が、思わず口から零れた。
お隣さんはまた吹き出しそうになったけど、ちょうど水を飲んでたから、吹き出すのをこらえて激しくむせた。

「ちょっと!大丈夫ですかっ?!」

「なんとか……でもすっげえ苦しい……君、すんげぇ面白いね……」

隣のよしみで、背中をとんとんしてあげる。
ちょっと落ち着いたらしいお隣さんにメニューを差し出されて見てみると、「ビジネスセット」ってメニューが有った。
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