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当機は偶然により、運命を変更致しました
第5章 おまけのおまけ・当便は到着の遅れにより、終電が無くなりました
*
「真帆ちゃーん。真帆ー」
「ん……?」
「おはよう。朝だよー」
「えっ!?」
どこ?
誰?
いつ?
みたいな事を反射的に思って飛び起きて、
そのあとゆっくり思い出して来た。
「しょーごさん……おはよーございます……?」
「朝ご飯出来てるよ。支度の時間も掛かるでしょ?適当に起きてねー」
適当って。
身支度を完璧にしてたら、ご飯が冷めるよ。
身支度を適当にして、適当に起きたら、リビングのソファーが目に入った。
……昨日のソファー。
汚れたりしなかったのかなって思ったけど、今見たら、革張りだった。
布と違って、汚れても拭けば良い感じ?
昨日揺すられてる時も少し思ったけど……やっぱり、ここでするの、慣れてるの?
……怪しい。
でも、私は、体のお友達だもんね。
怪しくたって、ここで別の人としてたって、私には関係無いよ。
作ってくれてた朝ご飯は、美味しかった。
ものすごくうまく焼けてるバタートーストと、ちょこっとサラダと、半熟卵とヨーグルトのワンプレート朝ご飯に、コーヒー。
「すごい……お店みたい……」
「そう?ありがとー。包丁使ってないし、家電が優秀なだけだけどねー」
聖護さん、さっき起こしに来た時から、ワイシャツにエプロンにネクタイ。ネクタイは汚れない様になのか、ひらひらする所を後ろに回してる。
ちゃんとしたサラリーマン、って感じだ。
……ちゃんとしてる割には、イヤらしい言葉が大好きみたいだけど。