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エロ小説を100冊読んでみた
第3章 種乞い狐のスケベなお宿へようこそ!
お話の進行も丁寧です。面倒くさがったり、テキトーにやって破綻したりということが一切ないと感じました。

破綻やテキトーさが駄目なことかというと、そうではないのですが、それについてはとりあえず今回は話題にしないでおきますね。

「種乞い狐」の民間伝承から始まり、主人公の登場、狐の宿へと迷い込むいきさつ……そしてヒロインたちの登場からの怒涛のエロ展開。

母性的な長女、生意気な次女、従順な三女と、キャラクターも描き分けてのエッチシーンは、それぞれがこれまたたっぷりのボリュームで描かれています。

そして、姉妹それぞれに背景エピソードも与え、物語としての読みごたえも充分。中盤のこのあたりで「あっ、これ凄い! 凄い作品だわ!」とガッツポーズ出てしまいました。

丁寧っぷりがハンパない。根気が良すぎる。これ書いた人、メンタル超強えぇ! と。

一年以上をかけてコツコツと書かれた連載作品なのですが、これだけしっかりした話をどうやって作っていったのかなーという点にも興味を持ちました。最初に全体のプロットがあったということなのだろうか、それとも書きながら考えていったのか……もし、書きながら考えていったとしたらたいしたバランス感覚だよなあ。

「もののけであるため長寿な妖狐と、限られた寿命の人間との契り」というのをクライマックスに設けることで、いじらしくも愛らしい妖怪美少女との交流がエッチに甘さを加えています。
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