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エロ小説を100冊読んでみた
第3章 種乞い狐のスケベなお宿へようこそ!
アラを探すような無粋を言うならば、一点だけ「メインヒロイン格のキャラがメインヒロインであるとわからせる演出や構成がやや弱い」という所ぐらいでした。
私は、結末を読んで初めて「あ、この子がメインだったのか」と気づかされました。
一応、主人公がお宿に迷い込むシーンや、途中の回想、そして、クライマックスへの流れの中で、そうだなとわかるようにはなっているのですが、私にとっては決め手に欠けていた。もっと強調するぐらいでよかったのではないか(あくまでも私のような鈍感な読者にとっては)と、そんなことを思いました。
もしかすると、メインヒロインというほどの位置付けではなかったのかもしれないけれども。(でも、であれば結末において三ヒロインをもっと均等に扱うべきだと思うしな……)
読後、この作者の次の作品が読みたい、他の作品も読みたいという気分にさせられたのですが、その理由はなんだろなーとつらつらと考えてみた所「信頼感」かなと思い至りました。
多分、私は丁寧に作られた文章と物語構成に、無意識のうちに「信頼感」を覚えたのでしょう。
だから「きっと他の作品も同じようにしっかりとしているはず」→「読んでみたいな」と。