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エロ小説を100冊読んでみた
第30章 しあわせな恋のはなし

さて、感想。
読んでいて最後まで疑問だったのが「どうしてこんなにスラスラ読めるんだろう」ということでした。
文章が上手いというのはまずあるのでしょう。冒頭の二、三箇所ぐらいでこそ「一文が長すぎるなー」「ここ、センテンス分けた方がわかりやすくなるのでは?」と思うような行もありましたが、ほどなくしてそんなことは全く感じられなくなり、最適化された文章で最後までグイグイと引っ張られていく感覚になりました。
でもでもね、話しは決して派手じゃないんですよ。
幼い頃に出会った年上の少年とした結婚の約束。そして9年が経ちヒロインの下にかつての少年から結婚の申し込みが届く。家族で彼の実家へ向かう。結婚を決める。初夜を経て新婚生活が始まる。新婚旅行に出かける。二人はその後も幸せに暮らしました。
そういうあらすじ。
「新婚もの」というジャンルでしょうか。
これ、女性向けだけじゃなくて男性向けにもあるんですね。この「エロ100」のトップバッターとなった青橋由高先生の『僕には悪魔な師匠がいます』(美少女文庫)がそうです。
あれも、主人公とヒロインが結婚して新婚旅行に行って幸せにその後も暮らすというお話。
ボーイ・ミーツ・ガールの一種ですよね。

