この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
エロ小説を100冊読んでみた
第31章 熟美人課長・不倫契約書

また、太郎さんと花子さんのセックスだけを描写していればいいというものでもなくて、どういう太郎さんなのか、花子さんは何が魅力的な女性なのかをきちんと説明して、二人がセックスなんていう一大事を催すのはいかなる理由があってのことなのかということもちゃんと説明しなければならない。
そうしなければ、どれも同じ作品になってしまう。
というわけで、そうした「人物と状況の説明」+「行為描写」を差し引いたらもうあとはいくばくもページ数が残っていなかったりします。
もっとページがあれぱああいうエロとかこういうエロができるのに。嘆いていても締め切りは伸びないですし、伸びた所で規定の枚数は変わりません。だいたいこういうのは雑誌などに掲載されるもので、勝手に台割を変えることなどできないわけで。
本作の各編は、そういう悩ましいジレンマ(?)をさすがはベテランの割り切りと技術でサックリと裁いています。そこがまず見所だと思いました。
雨宮先生は短編官能小説の苦しい所をどう処理しているのか?
それはこうです。

