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エロ小説を100冊読んでみた
第34章 My妹

――ジュブナイル小説でありながら、見事にエロラノベしている。
そんな感想を持ちました。
「それってどう違うんだよ」というツッコミが聞こえてきそうですけど。
うーん。
「ジュブナイルポルノ」も「エロラノベ」も定義が決まっているわけではないのでどう説明したところで主観にしかすぎなくなってしまうのですが。
「ジュブナイル」ってポルノに限らずこの言葉を添える時「幼年向け」とか「若年向け」ってニュアンスになると思うんですよね。
大人じゃない相手に噛み砕くっていうか。
そうすると、どうしても作品の主体は作者という大人になってくる。作者が咀嚼してあげて読ませる。そんなイメージ。
これに対して「エロラノベ」って、どこにもそんなニュアンスがない。エロ(ポルノ)をラノベ的パッケージングにしましたっていう。
そうなってくると作品の主体になるのは圧倒的に「読者」だと思うんです。
つまり、そういうパッケージングを好む「読者」が存在して成立している。与えられるものではなく、消費者が能動的に収穫しに行く。それが「エロラノベ」。

