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エロ小説を100冊読んでみた
第34章 My妹

で。
『いもうと。―SWEET&BITTER』と、そして『永遠の君へ 隣の妹』は、作者が書きたいものを書いている感が強いんですけど、この『My妹』は「読者の読みたいもの」の方向に振り切れている。
自分のことを好きでいて、信頼してくれて、簡単にエッチができて、アブノーマルなプレイでも、最初は嫌がるけど試せばすぐに順応して夢中になってしまって。学園でも他の男子に注目される人気者で。でも、最初から最後まで大好きなお兄ちゃんのことしか眼中になくて。ときにわがままも言うけれど、やりすぎたとすぐにしおらしくなってくれて。仲直りのエッチではもっと過激なプレイに絶頂してくれる。
こんな妹いたらなっていうヒロイン像。
おまけに親まで仲を応援してくれるわ、妹との付き合いのおかげで女性のあしらいが上手くなって他の女の子にまでモテモテになるわという、これでもかこれでもかというダメ押しまで(笑)
徹底しすぎぃ!
それはデビュー作とその直後に書かれた二作での「女の子の心の内側に入り込んでいくようなアプローチ」ではなく「男の夢」そのもので。
書く前に「男が望むこと」を箇条書きにしてそれ全部やりましたみたいな!
時代がどうとかイラストレーターさんがどうとか以前に、これがまず大ヒットの要因でしょう。

