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エロ小説を100冊読んでみた
第4章 恥辱の別荘地 美しき牝奴隷たち
独特だなと感じたのは、徹頭徹尾主人公視点で書かれた心理描写でした。
本当に童貞高校生男子が「こんなことやれたらな……」と考えそうな計画というのも妙にリアル。
実行前はけっこう弱気で「俺なんかに本当にできるのか?」とか「失敗したら退学どころか警察に捕まるんだぞ」などと悩んだりするところが、凌辱ものの竿役にしてはちょっと珍しいというか、印象的で面白かったです。(珍しさ面白さを狙ったのか、それともご時世な倫理的配慮なのかなあ?)
そういうわけで最初からレイプ一直線の頭のネジ外れてるような男より親近感もわきます。(そーいうキャラはキャラで好きだけど)
で、そのおかげで凌辱ものなのにあまり凄惨さを感じない。オチもハードなものではないため、読後に嫌な気持ちになりにくい。これがレーベルとしての配慮なのか、この作品ならではの特徴なのかはわかりませんが。
そして、100冊チャレンジの四冊目にしてついに出たのは「エロプロローグ」。
エッチシーンから初めて「どうしてこうなったかというと……」と本編につなぐアレ。
やってみたいやってみたいと思いつつ、私、今までにやったことがない。敢えてやってなかったんじゃなくて、単に下手だからやれてないだけなんですよね。
これお手本にして今度挑戦してみよっかなあ……キレイに決まってた。さすがにベテラン。この手のお約束などお手の物という感じ。
でもひとつ気になったのは、このエロプロローグでも描かれるメインヒロイン格であるはずのマドンナ女生徒、主人公が一番想いを寄せている対象であり、読者としても最も気になるヒロインとなるわけですが、彼女の存在感があまりないという点かな。
サブであるはずの地味系委員長や美人女教師のほうがなんだかクローズアップされている印象を持ちました。