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エロ小説を100冊読んでみた
第38章 帝は獣王に降嫁する

さてこの作品、沙野先生のあとがきによると「降嫁もの」と位置付けられているようです。
降嫁というのは皇女や王女が、臣下(非皇族・非王族)嫁ぐことを指します。
この作品の場合、戦に負けたワダツミ国の帝が、戦勝国の王の妃にされてしまうという。
こういうトンデモ設定がさらっと流れていくのはまさにBLって感じですが(笑)
でも、ちゃんと理由づけがされているんでシリアス感はそのままです。
男が嫁に行くのが常識というような世界ではありません。
ワダツミ国は海神を奉じる国であり、海神は男神であるため帝位継承の儀の際は継承者は女の装束を纏わなくてはならないという……うわー楽しそうだなぁおい! ボーイズラブ!
これだけでもうめっちゃ面白いやん!
で、まあ、帝が王へと嫁ぐ形なので、厳密に言えば降嫁ではない気もしますが、敗戦国の帝ですから屈辱的な、やはり一段貶められる形での契りとなるわけです。
そこのあたりが降嫁してるということなのでしょう。

