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第10章 お嬢様官能小説家 渡戸笑

となると、ヒロインはともかく、責める側の男の子ってヒロインの嫌がることをしなくてはならなくなるんですよね。

ここで匙加減を間違えると、ゲスい胸糞野郎の誕生です。

なので、エロ小説の竿役としては一風変わった「正義感の強い男の子」という設定はここのバランスを取ろうという計算だったのだろうと思います。

単に面白そうだからというのではなく、男の子のほうを最初から正義キャラにしておけば、話しがどう転がっても胸糞にはならんだろうという保険でもあったはず。

ただ、そうすると、次の問題が持ち上がります。

正義感の強い男の子は「ヒロインの嫌がることはできない」です。

この問題を解決するために本作ではサブヒロインが登場します。
ヒロインのおつきのメイドさん。

何を考えているのかわからないが、ヒロインの変態性を知っていてそれに協力するように立ち回る大人の女性。