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エロ小説を100冊読んでみた
第1章 僕には悪魔な師匠がいます
だから、なんらかの工夫が要ります。
よくあるのはフェチですよね。性癖特化することで、そのフェチの読者に的を絞ったアプローチをする。
この作品の場合、「年上」「人外」という属性がすでにジャンル固有のフェチ要素として設定されています。加えて今回は「爆乳」。(というか、今のところ「~がいます」三作品すべて爆乳ヒロインではあるけれども)
もう少し広く見れば「いちゃラブ」というのもひとつの性癖、読者の嗜好でしょうね。
そうやって読者を絞る作業も大事で、頭がいい作者はそれを自分の得意ジャンルという形で定型化してしまう。それによって固定読者を掴む。「これじゃ抜けねー」とか言う読者は切り捨てて相手にしない気にしない。おそらくそれが正解。
自分を鑑みると「やれてねーなー」と反省しきりですねえ。いや、切り捨てるとかじゃなくて、そもそも得意ジャンルから作らないとねっていう^^;
その他でオリジナリティを感じたのは「体位」をひとつの焦点にしている所でした。
「淫魔なので人間に対して性的にも上位であろうとする」という設定を活かして、最初は騎乗位で、それがやがて男に組み敷かれる快感を憶え……と「正常位開眼」がエッチ展開のひとつのクライマックスとなるように構成されています。
「こういう所をきちんとアイデア出しして取り組まないとな」と勉強になりました。
リバースエンジニアリング的に見ると「結婚」「悪魔(淫魔)」という二点をキーワードにしてアイデアを出していったのかなあ。そして、色々と取捨選択してベストの形に収めた。きっと捨てたアイデアもいっぱいあったに違いない。