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エロ小説を100冊読んでみた
第12章 若妻誘惑ハーレム 桃色町内会へようこそ!
そこのところの是非はともかく、今回この作品を読めて良かった。
学ぶべき点がわかりやすかったです。
まず文章。
上手い文章の作品って最初の1ページ目でわかっちゃいますよね。
だから第一印象は「文章上手ぇ!」でした。
文法というかお作法的なことを言えば、割と二重表現(「身体の全身」みたいなの)が沢山あったりしてご愛敬だったのですが、そういう意味の「お上手」というのではなく……そうですね、すでにご紹介した『種乞い狐のスケベなお宿へようこそ!』の犬吠ろめゐ先生と同じ「丁寧系」の上手さ。
地味だけどタフな文章。
地に足がついた、本当に文章センスがある人の書く文章。
意図して修行しないと身につかない洗練された文章。
このタイプの文章の強みって、とにかく言葉を追っていくだけでスラスラと情景や説明が読者の頭に入っていくことだと思います。文を読んでいる感じがない。
状況→行動→反応→感想……て感じに、小出しの情報がスラスラと、読んでいて気になる順に、あるいは気になる事柄を誘導しながら進行する。言葉で運ぶ技巧的バケツリレー。
めちゃめちゃ気持ちいいですよね。
特に私は文から映像がそのまま脳内再生される人なので、こういうタイプの文章にはヤラれます。頭の中がTVみたいになっちゃう。