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エロ小説を100冊読んでみた
第12章 若妻誘惑ハーレム 桃色町内会へようこそ!
これ文章力の地力の話だから別に官能小説に限った話ではないんだけれど、敢えてエロ小説の文章としてどういう利点があるかを考察すると「エロと文章を分けて考えることができる」ということがあるのではないでしょうか。
つまり、伝えたい情報を最大限そのまま伝えることができる能力ですから、いやらしさを煽るために奇をてらった表現や凝ったレトリックなどを使わずとも、単に「エロい出来事を淡々とその文章力で書いていくだけでエロくなる」という。
「抜ける文章とは何か?」などというわけのわからないことを追求しなくて済む。
エッチなことで抜かせて、文章は「それを正しく読者に伝えるための手段にすぎない」というスタンスでいられるということではないかと思うのです。
作品の内容はというと、独特だなと思ったのは主人公が酒屋のバイトという点です。
田舎で酒屋を営んでいるお爺ちゃんが入院しちゃったので、大学で暇してた主人公がピンチヒッターとしてひと夏、お店番をするためにやって来るというお話。
「こんな企画どーやって通したんだよ!」ってぐらい地味っすね^^;
どこに読者をひきつける要素があるのかと!(笑)
でもね、読んだら超面白いの。
四人のヒロインに次から次へと誘惑されて関係を持つ主人公。
どんどん読まされちゃうんですよね。
これ、大泉先生がコンテストの審査員だから媚を売ってるわけじゃありませんよ!
で、なんで読まされちゃうのかなーって考えたら、二つほどテクニックを発見しました。
使えると思うので盗もうと思います。