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エロ小説を100冊読んでみた
第12章 若妻誘惑ハーレム 桃色町内会へようこそ!

ひとつめのテクは「ギャップの最大化」です。

エロプロローグはないこの作品。
主人公がひなびた酒屋で退屈な店番をしているシーンから始まります。

これだけでもう読者を引っ張れるのかと心配にもなりそうなものですが、大泉先生は堂々としたものです。あわてず騒がずそのまま店内を舞台に話を進めます。

まずはビール会社の営業レディであるスーツ姿の美女(28歳)がやってきます。

彼女とちょいと会話したあと今度は、近所に住むイケイケ巨乳シングルマザー(34歳)がビールを買いに来ます。

そして最後に、店内で不審な行動をとる女子高生が登場。

このように進行していくわけですが、この時点で私はもう話に引き込まれてしまっていました。なんてことのないただのヒロインの顔見せパートだというのに!

タネを明かすと(?)ハーレムものに読者が期待することって「色んなヒロインとのエッチ」ですよね。

だから、基本、ポンポンポンと女キャラが何人か登場すれば「この子とエッチするのかな?」とそそられる。

「顔見せ」って、実は強力な吸引力をもっているのですよね。それがわかっていたら「読者の気を惹く目的」でのエロプロローグって設置する必要ないんですよ。
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