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天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第6章 ザドルの過去
「あの、実は、‥」
マリーの居所を尋ねられ、店主が口ごもっていると奥の方からなにやら踵の高い靴音と黄色い声が響いてくる
「あぁ〜ん、ルイス様ぁ〜逢いたかったわぁ」
ジャコウの香りを全身にまとい、胸元も露にはちきれんばかりの肉体美を強調するドレスを着た女がルイスの元へ走り寄ってきた
「マリー! 俺も会いたかったよ」
ルイスは女をマリーと呼んだ‥‥
そう、この女性こそがここ“ナイトパラダイス”
No.1“ミス・マリリン”
ことルイスのご寵愛、マリーである
「剣闘技が終わるまで忙しくて来れないって言ってらしたのに‥
‥でも‥マリー嬉しい…」
甘えた目を向けるマリーをルイスは優しく抱き寄せた。
「ああ‥忙しい事にかわりはないがマリー…
どうしても君が‥‥‥
欲しかったんだ‥
‥‥こんな俺は‥嫌い?」
ルイスは顎をつまんでマリーの顔を覗き込むと熱く潤んだ瞳でマリーを魅了した
「そんなっ‥‥嫌いだなんて‥マリーの気持ち知ってるくせに…意地悪ですわっルイス様‥」
マリーは潤んだ瞳で見つめ返し、ポッテリと熟れた艶やかな唇が物欲しげに微かに開いた――