この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第7章 村の宝
アルは今更ながらマークに感謝した
それに比べて、この“村の宝”はいったい自分達の何を守ってくれるというのだろう‥‥
アルは壁にかけてある“村の宝”を見つめた…
守護すべき村さえも守ってはくれなかった…
長の言葉がなければ棄てていたかもしれない‥幸い、まったく重みを感じないから今まで持ってはいたが‥‥
『宝を持って村を出るのだ
さすれば、お前達を必ずや守り導いてくれるだろう‥』
長の遺言でもある‥やはり棄てるわけにはいかないだろう
アルはテーブルにそっと本を置いた‥