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第7章 村の宝

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「ﾌﾝﾌ〜♪〜♪」


どこからか陽気な鼻歌が聞こえてくる‥

ロイドが鼻歌の聞こえる方に行くと、厨房の外庭でエバが洗いたてのテーブルクロスを干していた



「やぁ、エバ！ご機嫌だね」



ロイドはエバに声をかける



「おゃっ ロイド、元気だったかぃ？ ますます“いい男ぶり”に磨きがかかってぇ、いい女でもできたのかぃ？」



エバはロイドにからかい気味に言った



「ははっ、エバには敵わないな。そんな事はないよ」


「鍛練所にでも来たのかぃ？ 腹へったんなら朝の残りがあるけど食べるんなら用意するよ？」


「あぁ、せっかくの招待だから有り難く頂くよ…
ちょっと聞きたい事もあるし……」


エバは洗濯を終えると食堂の中にロイドを招き入れた


「…あんたも髪が伸びたねぇ‥‥そのまま伸ばすのかぃ？」


エバは食事の準備をしながらロイドに聞いてきた


「えっ？‥あぁ
ほんとは、ばっさりと切りたいんだけど‥ちょっとね…」


ロイドは語尾を濁した


「ちょっと…なんだぃ？」

エバに聞き返されロイドは困惑した表情を浮かべ口を開く。