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天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第2章 変なおじさん
「ほら このハンカチは君にあげるから、向こうの噴水に浸して拭くといい…」
ところどころが赤くなってる少年の顔を眺めルイスは何気にぽろっと言葉をこぼす
「…君、 ほんとに立冠式迎えた?」
ルイスの言葉に少年はほんの、ほんの少しピクリと反応しルイスはその様子を一瞬も見逃さなかった。
国の精鋭部隊、隊長ともなるとほんの一瞬の隙が命取りとなる。ましてや隊長であればその責任は重大…
国の存亡も隊員や民衆の命も肩に乗っているといっても大袈裟ではないだろう…
……いや…ちょっと大袈裟かな
「もう一度だけ聞くけど
立冠式は‥‥迎えた?…」
「ま‥‥」
「…ま?」
「ま、‥だ‥です」
少年は言葉をはくと同時に下唇をきゅっと噛み締め悔しそうにうつ向く‥
‥やっと何とかなる道がみつかったと思ったのに…
何とかなるってあの子達にも言ってきたのに……!
こんなところでふりだしに戻るなんてっ!!
こんなところでこんな展開になるなんて思いもしなかった…
参加募集のビラは
◇気軽にご参加下さい!◇
なんて書いてあったじゃないかっっ!