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天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第8章 黒いお馬さん


「──…っ…キ〜サ〜マ〜ァ!!

ユリアにっ…







何しでかしやがったぁっー!」



「わぁっ!?バカッ、やめろっ!誰か止めへふへぇっ」


キレたアルはロイドの顎を鷲掴むと手前にあった空の花瓶を振り上げたっ





「アルッやめてっ!

お願いっ これ以上やった
ら‥‥アタシっ‥‥」


ッッ------


興奮したユリアの鼻から再び赤い雫が流れた





「は、 なぢ っ!?


えっ?赤いの………全部!?」


唖然としたアルにそう聞かれユリアは恥ずかしそうに頷く


「…っ…いーはら、はやふ
 (いいから、早く)

へほはなへっ!
(手を離せっ!) 」


「ご、ごめんなさい…」


フガフガと顎を掴まれたまま訴えるロイドに慌ててアルは手を離した。


「じ、じゃあ… なんで繋がれてんのっ!? 」



「知らねぇーよっ!

ルイスのアホが一人で遊んでんだよっ!

台本がなんちゃらっ!

クライマックスがなんちゃらって、わけ解らんちゅーのっ!!」



…なるほど…あの人ならやりそうな事だ…


「あ、じゃあ縄ほどいてあげる! 何もしてないんでしょ?」


ふてくされ気味のロイドにアルは焦りながら媚を売った。


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