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天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第2章 変なおじさん
「……目的は?」
「目的?…目的って!?」
「闘技会に出たいんだろ?……賞金か?」
少年は当たり前だろ!?
とでも言いたげな表情だ
「それ以外に何があるの?
他の人達もそれが目的なんでしょ?」
「ん〜まぁ、 大半はそっちだろうけどね。
中には己の力を誇示したいだけの奴もいるし‥
まぁいろいろだなっ!
ただ、言えることは…
遊びじゃないっ…てこと
‘真剣’な真剣勝負だ。
殴られれば痛いし…もちろん、斬られれば血も出る。命だって‥普通に落とす‥」
「‥!」
「中には賞金よりも血を好む悪趣味な連中だって…
特に今年は気合いが入っててね‥
なぜか知らないが、賞金もいつもの倍以上だ。
当然それにあわせて参加者も増える訳だ・・」
「へぇ、そうなんだ!
毎年あのくらい参加してるのかとっっ‥」
ルイスは少年の言葉を手の先で軽くさえぎった
「っで いいか?‥俺が言いたいのは、三百人の…っていっても当日には多分半分は減るだろうから・・
それでも、半分減ったとしても、約百五十人…
君は、‘生きて’勝ち進む自信があるのか?」
──ッ‥
「生‥きて?‥‥」