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天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第2章 変なおじさん
『君は‘生きて’勝ち進む自信があるのか?』
少年はルイスの問い掛けに目を見張った…
地面を見つめながらルイスの言葉を重ねてつぶやく…
・・生きて
生きて・・勝ち進む?
―――――!?
──生きてっ…
生きて勝ち進むっ!──
そうだ、自分で…
自分自身で決めた!──
不安はいっぱいあるけれど自分で決めた…
這いつくばってでも、
カッコ悪くても絶対、
絶対に、…あの子達を守り抜くって!!
誰に言われたわけでもない自分であの日、そう決めたんだから…
少年はしばし 頭をうなだれていたが、グッと顔を上げ前を見つめた…
その表情にはさっきまでの─自分の行く先には絶望しかない─ そんな暗い面持ちは微塵も見当たらなかった。
少年は背負うことをやめた‥
放棄したわけじゃない…
重荷として背負うより、大切なものを抱き抱えられることの幸福を‥
こんな、幸せなことってない!
少年は自分の考え方をかえた
『人は大切なもの
守るべきものがあるから強くなる、強くなれる!!』