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天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第10章 大男の目にも涙
「ほらほらっ!
迷子も無事に戻ってきたんだからそろそろ、食事に取り掛かっておくれよっ
せっかくのあったかい料理が冷めちゃうじゃないかっ!」
「――あ!っ」
エバがその場を仕切ると、みんな一斉に料理を取りにいった。
そして縛りつけられたロイドだけがポツンとその場に置き去りにされている…
―カタン…
「やぁ、 俺の組んだシナリオはどうだぃ?なかなかのもんだろっ?」
離れた所から、状況を観賞していたルイスがロイドの向かい側に腰掛けた。
「……知ってたのか?ザドルが犯人だって…」
「ん〜何となく…ね。ところで、いいもん着せてもらってるじゃないか?…ぷぷっ‥
どうしたんだそれ?」
「…っ…ほっとけっ!!」
あひるちゃんのアップリケを指差して、ニヤニヤ笑うルイスにロイドはそんな言葉しか返せなかった
「ほらほらっ !あんた達も食べるかい?
今日は腕に選りをかけて作ったんだよっ!!」
離れた場所からエバがルイス達にも声をかけてくる
子供達の前にエバはどんどんデザートを並べた‥
―すっげぇ〜!
―かわいぃ〜
―うわぁ!!
― ぅわっ♪ぅわっ♪