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第10章 大男の目にも涙

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「あんた達だけの特別メニューだよ。味にうるさいルイスのお墨付きさっ！

“プリン･ア･ラ･モード”

…ってんだ。洒落た名前だろ♪」


キラキラと目を輝かせる子供達にエバはウィンクしながら教えてくれた


「エバ‥ありがとう！」


アルは嬉しかった…

なんの関係もない自分達をこんなにも気に掛け、心配してくれる。

アルはこの国が、この国の人々が大好きになった!


幸せで顔が自然とほころぶ。


この国に来てそんな思いばかりさせてもらっている

こんなに大勢で笑いながら食事を囲むことがまたできるなんて‥‥


アルが楽しそうに笑うみんなの顔をゆっくり眺めているとアレンと目があった。


アレンも満足そうにアルに微笑みかけてくる…


(ありがとう‥みんな…)



アルはアレンに笑みを返し、心の中でみんなにそんな言葉を言っていた…