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天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第14章 行商の街 リストン
・
だが、ただ一人その中をなんの抵抗も無しに駆け抜ける少女がいた…
当時、13才のアルだった…
アルは無我夢中で生い茂る草木を素手で払いのけ突き進んだ――
自分の手や肌が草木で切り裂かれようとそんなことは構いはしなかった…
ただ、助けたい‥誰ひとり失いたくない…アルの心はそのことでいっぱいだった
― ゥ-グルルルルルル‥‥‥
‥ジャリ‥ジャリ
地鳴りのするような唸り声にジャック達はただならぬ恐怖に見舞われ、そして…少しずつ暗闇から近寄ってくる巨大な陰は次第にはっきりとその原形をジャック達の眼の前に現した !
『でっ、でかっ──…なんなんだよっこいつ!?』
ジャックはあまりの巨大な主の出現に度肝をぬかれた
『オ、オイラ知ってる!
こいつ‥主だよっ
森の主だっっ!』
ティムはとっさに父親から誕生日にもらったダガーを手に構えた!
そして、恐怖で立ちすくむジャック目掛けて、主 の巨大な前脚が振り上げられた瞬間に
― グァアァァアアアッーーー
主のけたたましいうめき声が祠全体に雷鳴の如くひびきわたる
よく見ると主の固い尻っぺたにティムのダガーが深々と刺さっていた――!
だが、ただ一人その中をなんの抵抗も無しに駆け抜ける少女がいた…
当時、13才のアルだった…
アルは無我夢中で生い茂る草木を素手で払いのけ突き進んだ――
自分の手や肌が草木で切り裂かれようとそんなことは構いはしなかった…
ただ、助けたい‥誰ひとり失いたくない…アルの心はそのことでいっぱいだった
― ゥ-グルルルルルル‥‥‥
‥ジャリ‥ジャリ
地鳴りのするような唸り声にジャック達はただならぬ恐怖に見舞われ、そして…少しずつ暗闇から近寄ってくる巨大な陰は次第にはっきりとその原形をジャック達の眼の前に現した !
『でっ、でかっ──…なんなんだよっこいつ!?』
ジャックはあまりの巨大な主の出現に度肝をぬかれた
『オ、オイラ知ってる!
こいつ‥主だよっ
森の主だっっ!』
ティムはとっさに父親から誕生日にもらったダガーを手に構えた!
そして、恐怖で立ちすくむジャック目掛けて、主 の巨大な前脚が振り上げられた瞬間に
― グァアァァアアアッーーー
主のけたたましいうめき声が祠全体に雷鳴の如くひびきわたる
よく見ると主の固い尻っぺたにティムのダガーが深々と刺さっていた――!