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天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第14章 行商の街 リストン
・
地面に転がりなんとか起き上がろうとするティムに容赦ない攻撃が降り懸かる!
主は片手を大きく振り上げた!
『ティムッッ!!!!』
ジャックの声も虚しく肉を削り取る音がして何かがジャックの方へ転がり込んだ
『――!?アルっ』
アルはグッタリしたティムを抱え込んでいた
『ジャックっ!!ティムをお願いっ!』
アルはジャックにティムを預けると、主から庇うように二人の前に立ちはだかった──
そんなアルの姿を後ろから見てジャックは息を呑む
『!!っ アルっ、 その傷‥‥‥‥‥』
アルの左上腕からはとめどなく血が滴り落ち、地面に黒い染みを作る
暗がりでもはっきりとわかるほどに細く白い腕は、肉片を覗かせて鮮血に色鮮やかに染まっていた‥‥‥
香(かぐわ)しい、生き血の香りに興奮した主は標的をアルに絞りアルの動きをゆっくりと目で追う‥
傷の痛みで今にも飛びそうな意識を抑えるようにアルは下唇を自分で噛み切った
…とにかく二人から離さないと‥‥
ただそれだけを考えたアルの目に止まった物は‥
祭壇に奉られた村の宝剣だった―――
‥よし‥あれをなんとか…
地面に転がりなんとか起き上がろうとするティムに容赦ない攻撃が降り懸かる!
主は片手を大きく振り上げた!
『ティムッッ!!!!』
ジャックの声も虚しく肉を削り取る音がして何かがジャックの方へ転がり込んだ
『――!?アルっ』
アルはグッタリしたティムを抱え込んでいた
『ジャックっ!!ティムをお願いっ!』
アルはジャックにティムを預けると、主から庇うように二人の前に立ちはだかった──
そんなアルの姿を後ろから見てジャックは息を呑む
『!!っ アルっ、 その傷‥‥‥‥‥』
アルの左上腕からはとめどなく血が滴り落ち、地面に黒い染みを作る
暗がりでもはっきりとわかるほどに細く白い腕は、肉片を覗かせて鮮血に色鮮やかに染まっていた‥‥‥
香(かぐわ)しい、生き血の香りに興奮した主は標的をアルに絞りアルの動きをゆっくりと目で追う‥
傷の痛みで今にも飛びそうな意識を抑えるようにアルは下唇を自分で噛み切った
…とにかく二人から離さないと‥‥
ただそれだけを考えたアルの目に止まった物は‥
祭壇に奉られた村の宝剣だった―――
‥よし‥あれをなんとか…