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天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第14章 行商の街 リストン


― おい‥どうだ、生きてるか?……


― あぁ、息はある…気を失ってるだけだ…



ふと、 見るとアルの手にには宝剣がしっかりと握られていた‥‥



― 使えたってのか?‥この宝剣を‥‥!?

―この切り口は‥どう見ても一切りでいってる…



― …………長に‥報告しなければ‥‥!




村の者は口々に意見を交わすと宝剣からアルの手を解きアルを抱き起こした




― 待てっ!ひどい傷だっ!‥

― こんな傷を負ってまで二人を守ったのかっ!?‥



お前って奴は・・



村人達の頬を涙が伝った


アルは怪我の完治までは時を要したが、体力は三日程で戻っていた‥

食料難だった村には、アルが仕留めた森の主の肉は有り難過ぎるほどの良質なタンパク源だった‥‥そのおかげでアルも滋養をつけることができ、結果、体力の回復に拍車をかけたのだろう‥


アルが意識を取り戻す間、村の幹部が集まり長の敷地で集会が行われた



『 …なるほど‥アルが宝剣を手にしたと…

ここ数百年‥いや、それ以上かもしれん…

あれを手にできる者は居なかった‥それが平和の証でもあったのだ‥‥

しかし‥とうとう手に入れる者が現れた…』

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