この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第17章 ハードボイルドなアルだけど。
・
「ほらこっちだ!着いてこいっ!」
手招きするロイドにアルは頷き返していた。
ロイドは近道を行きながら、隣にぴったりついて来るアルをまじまじと見つめる。
…ザドルに絡まれた時は結構平然としてたのに、子供達の事になると途端に取り乱すんだなコイツは……
それだけ大事ってことか…
ロイドは不安を浮かべたアルの様子を気に掛ける。アルはユリアの事で頭がいっぱいでそんなロイドの視線には気づいていなかった。
…どうしようっ…ユリアは女の子だから、もし何かがあったら取り返しがつかないっ!
アルの頭を嫌な考えが過る。
「ねえロイド!」
「うわ、なんだいきなりっ!?」
いきなり顔を見上げられ、アルを見つめていたロイドは一瞬焦った。
アルは構わずに真面目な目を向ける。
「この国では小さい女の子を、その、…っ…そういう事件てある!?」
「…事、件になるほどでは…」
「でも、あるんだやっぱり?」
訊ね返したアルの目は真剣過ぎてロイドは思わず視線を泳がせていた。
「…人が多いといろんな奴がいるからな…この広場も出入り自由だから」
ロイドは歯切れが悪そうに口を開く。
アル達は話をすればするほど不安になってきた‥
「アルっ!多分こっちの道を行ったと思うっ」
ロイドがアルを誘導すると聞き慣れた声が耳に入ってきた。
──!!…
この声はっまさかっ!?
「ほらこっちだ!着いてこいっ!」
手招きするロイドにアルは頷き返していた。
ロイドは近道を行きながら、隣にぴったりついて来るアルをまじまじと見つめる。
…ザドルに絡まれた時は結構平然としてたのに、子供達の事になると途端に取り乱すんだなコイツは……
それだけ大事ってことか…
ロイドは不安を浮かべたアルの様子を気に掛ける。アルはユリアの事で頭がいっぱいでそんなロイドの視線には気づいていなかった。
…どうしようっ…ユリアは女の子だから、もし何かがあったら取り返しがつかないっ!
アルの頭を嫌な考えが過る。
「ねえロイド!」
「うわ、なんだいきなりっ!?」
いきなり顔を見上げられ、アルを見つめていたロイドは一瞬焦った。
アルは構わずに真面目な目を向ける。
「この国では小さい女の子を、その、…っ…そういう事件てある!?」
「…事、件になるほどでは…」
「でも、あるんだやっぱり?」
訊ね返したアルの目は真剣過ぎてロイドは思わず視線を泳がせていた。
「…人が多いといろんな奴がいるからな…この広場も出入り自由だから」
ロイドは歯切れが悪そうに口を開く。
アル達は話をすればするほど不安になってきた‥
「アルっ!多分こっちの道を行ったと思うっ」
ロイドがアルを誘導すると聞き慣れた声が耳に入ってきた。
──!!…
この声はっまさかっ!?