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天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第3章 美食の鳩
「立冠式を終えたかどうか誰も証明するモノなんて、はなっから持ってないんだよっ!!」
「…証明するモノがない?………じゃあ、会場のお役人さんはどうやって確認するの!?」
少年は剣から手を放した。
「…ん〜なんと言うか…、まああれだなっ
立冠式迎えたとあらば国からは一応
《立派な大人の男に成りました》 ってぇ 認められたことになると……ならば、こんな危険な大会に出るってことは、
(あなたは自分の意志と行動に責任が持てる大人と認識します…)
って事で、後から
『怪我しただぁ なんだぁ』 って騒ぐなよってことだなっ
いるんだよ、たまに…やれ
大事な息子が怪我しただ。
どうしてくれるだ。
ってアホな親がね…
自分の子供が自分の意志でとった行動でも馬鹿親は他人に責任をなすりたがる……それを避けるために、
たてまえとして立冠式を終えた健康な男子ってのが条件なんだよ…」
「…へぇ‥そう、言うことか…」
「そう言うことっ! っで…君の場合は立冠式は迎えてはいないが……」
―フムフム――
少年は頷きながらルイスの言葉を聞いている。