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天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第17章 ハードボイルドなアルだけど。
・
「こいつら何があったんだ?」
ザドルがティムに耳打ちする。
「わからないけど……アルが怒ってるのは確かだよ」
ティムも小さな声で答えていた。
その様子を見ていたマークは一方的にのけ者にされているルイスが気の毒になった。
「あ、あのっ…甘い物好き?嫌い?これおいしいよっ」
マークはルイスに気を使い、街で買ってきたお土産のロールケーキを勧めた。
冷たくされている分、マークの優しさが身に染みる。
「お前、優しいな……やっぱ、血が繋がってないだけあるよっ あいつと大違いだ」
ルイスはアルに聞こえるように口にする。
「マークっ!」
アルの呼び掛けにマークがびくりと肩を竦めた。
眉間にシワを寄せ、明らかに怒った表情だ。そんなアルに怯えながらもマークは口を開く。
「でもっ…おやつはみんなで分けて食べなさいって村でも…っ…」
「それはいい子にしてた時だけ! 悪い事したらおやつは抜きだった筈っ!」
アルの言葉を聞いてマークはルイスを見た。
「悪い……ことしちゃったの?」
「……っ……」
純粋な瞳がルイスを覗き込む。ルイスはそんなマークからゆっくり視線を反らした。
「…ごめんね……」
ケーキの乗った小皿をゆっくり引き寄せる。否定しないルイスからマークは仕方なしにおやつを取り上げた。
「マーク、もう話掛けちゃダメだよ…エロウィルスに感染したら困るから」
「な…っ…」
ルイスはムキになってアルを見る。
この言葉にさすがのルイスも抑えがきかない。
「こいつら何があったんだ?」
ザドルがティムに耳打ちする。
「わからないけど……アルが怒ってるのは確かだよ」
ティムも小さな声で答えていた。
その様子を見ていたマークは一方的にのけ者にされているルイスが気の毒になった。
「あ、あのっ…甘い物好き?嫌い?これおいしいよっ」
マークはルイスに気を使い、街で買ってきたお土産のロールケーキを勧めた。
冷たくされている分、マークの優しさが身に染みる。
「お前、優しいな……やっぱ、血が繋がってないだけあるよっ あいつと大違いだ」
ルイスはアルに聞こえるように口にする。
「マークっ!」
アルの呼び掛けにマークがびくりと肩を竦めた。
眉間にシワを寄せ、明らかに怒った表情だ。そんなアルに怯えながらもマークは口を開く。
「でもっ…おやつはみんなで分けて食べなさいって村でも…っ…」
「それはいい子にしてた時だけ! 悪い事したらおやつは抜きだった筈っ!」
アルの言葉を聞いてマークはルイスを見た。
「悪い……ことしちゃったの?」
「……っ……」
純粋な瞳がルイスを覗き込む。ルイスはそんなマークからゆっくり視線を反らした。
「…ごめんね……」
ケーキの乗った小皿をゆっくり引き寄せる。否定しないルイスからマークは仕方なしにおやつを取り上げた。
「マーク、もう話掛けちゃダメだよ…エロウィルスに感染したら困るから」
「な…っ…」
ルイスはムキになってアルを見る。
この言葉にさすがのルイスも抑えがきかない。