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天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第22章 二章 闘技会開催!


「…そんなとこに立たずに椅子に座んな」

…とことん遠慮深いんだな

ルイスは手招きを繰り返す


「やぁユリア…ちゃん相変わらず、可愛いね!
調子はどう?」



顔を覗き込み微笑しながら話掛けてくるルイスに、ユリアは照れながら言った


「“ユリア”でいいわ///」


「クスッ‥ じゃあこれからはそう呼ぶよ..ユリア…」

「……///」

ユリアは見つめて微笑まれ赤い顔をうつ向かせた。


…こんな小さな女の子にまで自分を売り込むとは‥

アレンはルイスとユリアの会話を黙って聞いている

ふと、他の子達を見ると皆大人しく椅子に腰掛けていた。


…騒ぎたい盛りなのに躾が行き届いているようだ‥皆お利口さんですね。



「キャンディを食べますか? どうぞ‥‥‥」


「ありがとう──」


アレンは両手いっぱいにキャンディを取って差し出しすが、子供達は一個ずつしか取らなかった。

するとティムがなにやらもじもじしている


「まだ、たくさんあるからもっと取っていいですよ」

「──…!?…アルの分も貰っていいかっ!?」

‥ なんと‥欲しかったのはアルの分か‥‥
優しい子供達だ。ここにいない者の事まで考えられるなんて‥‥


アレンとルイスとエバは皆で微笑み目配せをしあっていた。


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