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天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第3章 美食の鳩
「ぷっ、‥
…こ、こちらえどうぞ。」

‥ぷっ?


小柄なお役人が笑いをこらえ少年をカウンターの方に招いた…


「…また、エライ全力疾走できましたね〜
どこから走って来たんです?」


少年の汗ダクな額を眺めながらお役人が聞いてきた


「ふ、噴水の方から…受付に‥間に合わない‥と思って……急いだ‥んだけど、結局間に合わなかったぁぁぁ」

少年は荒い呼吸のままカウンターにグッタリと寄りかかり首をうなだれた


「…充分間に合ってますよ」

‥えっ?

少年はお役人の言葉に驚く

‥じゅ、充分間に合ってるだって!?


「だっ、だってもう5時過ぎてるしっ」


少年は館内の時計を指差して訴える


「今日は、受付最終日だから7時迄です。
ご存知ありませんでしたか?入口の掲示板に貼り出していますけど…。ああ、ではそれで間に合わないと思って走って来たんですね!………でも、なんでまた遠回りなんか?」


‥遠回りっ!?

「噴水のところからなら真っ直ぐ走って来れば2分とかからないはずですよ。
…なんでまた裏口から?
 階段使わないと来れないから大変だったでしょうに…」

「だっ、だって表口は扉が閉まって……」

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