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天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第3章 美食の鳩
「…扉は閉まってるけど鍵はかけていませんよ…夕方になると冷え込むから閉めただけだし、晩に開けっ放しの店なんてどこもないでしょう?」
‥た、確かにそうだ…
少年は呆然とした。
…ちょ、ちょっとまてよ…
なんか、
おかしくないっ?
「──!っ…」
―――ッバンッ!!
少年は、はっとするなり突然カウンターを叩いた!
周りの役人がビクつく中、目の前の小柄な役人だけは至って冷静だ
「突然どうしました?」
しかもニコニコ笑っている
「ちょっとっ!
ちょ〜っと、お聞きしても宜しいでしょうかっ!?」
「はぃ、なんなりとっ!」 (ニコッ!)
「あの〜もしかしたら、
も〜し〜かしたらですよ?
精鋭部隊の隊長さんはですね、受付が7時迄ってのわぁ… ご存知の上だったんじゃあ………
なかろうかと自分は思いましてですねっ えぇ、ハハッ―」
少年はひきつる顔で無理矢理笑顔を作ったが、どーにも目が笑ってない。
「はぃ、ご明答ぅ〜!」
少年はお役人の言葉にカッと目を見開いた。