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天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第3章 美食の鳩

「ルイス殿はこの大会の取締責任者でございます」

‥なにっっ!?

「今朝の朝会で 今日は最終日で希望者も増えるだろうから7時まで延長と お取り決めになられたのもルイス殿でございます……」

‥ほほぅっ!?

「あなた様がお見えになる10分前に表口から颯爽といらっしゃり……」

‥10分前っ!?

「“もう少ししたら、血相変えた哀れな子羊が飛び込んで来るから丁重にお迎えしてやってくれ‥” とのお言葉を頂いております。」

「……っ!?…」

少年は意識がモウロウとしてきていた‥

頭の中には何やら霞が掛かっているようだ。

「‥な、なんだ……何がどうなってるんだ…」

頭上を可愛いヒヨコがピヨピヨ鳴きながら飛び回る。

少年は壊れてしまった‥…

「あと、何か言付けはないかと聞きましたら…

“う〜ん…… アディオス!”

とだけおっしゃると、表口から爽やかに立ち去りました。」


…‥ア、
  アディオスぅ!?

…‥…‥…ぅゐゐゐゐゐ〜



――――ゴオォォォォォォォッ



『あ゛の゛エ゛ロ゛
  お゛や゛じ゛ぃ〜

 許っさん!!!』



たちまち少年の体を怒りの業火が包みこんだ…!‥‥

かに見えたっ!

形相が子羊から一変して魔神のようであるっ!

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