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天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第26章 六章 王の秘策


「‥確かに山賊ではあるが、あやつらが何か悪さをしたと言う事は今だかつて耳にした事がない…
むしろ、限 縄張り内での民達から信頼も得ておる。知っておるか?ルイス‥
あやつの縄張り内では盗賊の被害にあった民はおらぬ

あやつらは自分達の配下に置く事で民を守っておるのだ‥反面、我らの領地の山の民はどうだ?
毎日のように被害が多発しておる。
山になれないお前の部下達では民を守りきる事は難であろう‥‥‥」

「・・・たしかに」


「ならば、いっその事‥
あやつらに守ってもらえばよいではないか?
さすれば、今、山の警備で配置しておる隊員達もこちらに呼び戻し、街の警備を強化することができる・・正直、山の民からの上納金より隊員達の遠征費の方が多いのだ
何とかしなければと思っておった所だ―――

あやつらは縄張りを荒される事を極端に嫌う、縄張りを荒されるという事は賊の統率が取れていない証しでもあるからな‥。

その点、あやつは適任だと思わぬか?
国の領地ばかりを大事にしても、民を守れずして王とは言えぬ。」


ルイスは王の言葉を耳にし深く頷いた

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