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天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第3章 美食の鳩
「…あんなくだらない事でこんなに疲れる思いするくらいなら…やらないよ…」
疲れきった顔で愚痴を溢す少年に小柄な役人はクスッと笑い、紙と万年筆を差し出す。
「では、書類にサインをして頂いて……あ、ここにお願いします。──ありがとうございます!はい、これで手続き完了です!
書類の控えをお渡しします、 少々お待ちを、、、 」
小柄な役人が席を立つと、少年はちらっと時計を気にした
‥5時28分…
2時半にこっち来たから‥かれこれ4時間か、‥
ティム達待ちくたびれてるだろうな‥
少年はフゥとため息をついた。
‥肝心の手続きは5分とかからないのに、‥たくっっ! ほんとっこれもあの 大男のせいだよっ!
思い出すとみょーに腹が立ってきた…
「“ディアノル・J・バートン”さんっ!」
「あっ、はい。」
小柄な役人が二枚の紙を手にカウンターに戻ってきた
「こちらが、先程の控えになります‥ご確認を…‥よろしいですか?…‥で、こちらの方は注意事項や大会についての ルール が書いています、 後でしっかり目を通して下さいねっ」
「はぃ、わかりました。」
少年は二枚の紙を受け取ると四つ折にしてズボンのポケットしまった。