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天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第3章 美食の鳩
*
「それでは、ルイス殿から“丁重に”と念を押されていますので、宿舎の方には私がご案内します。
…お泊りになられるんですよね?」
「はぃ、無料だって聞いたんですけど、ほんとですか?」
イマイチ、隊長さんの言うことは信用できない…
「えぇ、こと【闘技会】に関しては 貴族の方々がバックについておられます、食事から何から全て無料でございます。」
小柄な役人はニコニコしながら話た
‥この人が言うなら信用できそうだ‥。
少年はほっと胸を撫で下ろす。
「では、参りましょう…と、自己紹介がまだでしたね。
私、アレン・フォレストといいます。
アレンとお呼び下さい…
えーとディアルル×%○×※……ニコッ」
アレンは笑ってごまかした。
「──ディアノル・J・バートン です。ややこしいから アル でいいよ?みんなそう呼んでる」
「そうですか、ではアル。大会までの短い間ですがよろしくお願いします」
「こちらこそお願いします!」
歩きながら手を差し出したアレンの手を握り、アルも快くそれを受けていた。