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天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第27章 七章 生き残り合戦!〜初陣〜
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「剣が主(あるじ)を選ぶんだ‥
手に持つ事もできないよ」
「へぇ‥そぅ…」
ルイスは生返事で返している。ティムの言葉をイマイチ信じていないらしい‥
その話を、あいまいにしたまま再び試合に目をやった
「おめぇ何しやがった!?
そんな錆び付いた剣で鉄塊を斬るなんざ普通じゃねぇ!
どんな隠し技持ってやがるっ!?」
男は怯えていた―――
それもそのはず、アルの顔目掛けて投げ付けた鉄塊は一瞬アルの顔を視界から隠したかに見えたが、瞬間に真っ二つに別れ両隣のコートに飛んで行ったのだ。
そしてアルはただ剣を構えていただけなのも男はしっかりと見届けている。
だからこそ、男は怯えた──
剣を振り回したわけでも何か技を使ったわけでもないのは百も承知・・・
鉄塊が小さなかわいい顔にぶつかってぺしゃげ、脳みそも眼球もくちゃくちゃに飛び出し、変わり果てたアルの顔を想像しながらニタニタと笑みを浮かべしっかりと見ていたのだ・・・
だが真っ二つに分かれた鉄塊から覗いた顔は──
手前に剣を真っ直ぐ構え片手で柄を軽く握り、もう片方の手を剣の刃の背に添え余裕の表情で微笑する。
綺麗なアルの顔だった…
「剣が主(あるじ)を選ぶんだ‥
手に持つ事もできないよ」
「へぇ‥そぅ…」
ルイスは生返事で返している。ティムの言葉をイマイチ信じていないらしい‥
その話を、あいまいにしたまま再び試合に目をやった
「おめぇ何しやがった!?
そんな錆び付いた剣で鉄塊を斬るなんざ普通じゃねぇ!
どんな隠し技持ってやがるっ!?」
男は怯えていた―――
それもそのはず、アルの顔目掛けて投げ付けた鉄塊は一瞬アルの顔を視界から隠したかに見えたが、瞬間に真っ二つに別れ両隣のコートに飛んで行ったのだ。
そしてアルはただ剣を構えていただけなのも男はしっかりと見届けている。
だからこそ、男は怯えた──
剣を振り回したわけでも何か技を使ったわけでもないのは百も承知・・・
鉄塊が小さなかわいい顔にぶつかってぺしゃげ、脳みそも眼球もくちゃくちゃに飛び出し、変わり果てたアルの顔を想像しながらニタニタと笑みを浮かべしっかりと見ていたのだ・・・
だが真っ二つに分かれた鉄塊から覗いた顔は──
手前に剣を真っ直ぐ構え片手で柄を軽く握り、もう片方の手を剣の刃の背に添え余裕の表情で微笑する。
綺麗なアルの顔だった…