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天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第4章 ルバール宿舎

アレンは歩きながらトイレや公衆浴場、食堂の場所、ついでにペーパーの替えの置き場所までもを丁寧に説明してくれた。


アレンの話を聞きながらアルは辺りを注意深く見回す。


‥よし、警備らしい人もいないな… 念のため聞いておくか…


「こんな広いのに、警備の人とかはいないの?」

「いますよ、‥ニコッ!」

‥えぇっいるのっ?── どこにっ!?

人気のない宿舎内をアルはキョロキョロと見回す

「この宿舎にはいません」

「え?」

…あぁ、なんだ……
てっきりどこかの国の──‥なんだっけ?姿を隠すのが得意な‥ イカとかコウカとか‥硬貨?だっけ…ニンジン?てのもあったな…


(──それを言うなら、伊賀と甲賀と忍者である‥)



「警備なら、大会の賞金や褒美等を納めてある倉庫を重点にしております…

ただでさえ屈強な輩が集まってるのに、何もない宿舎を狙う変わり者はいませんよ…
今ここは警備兵より強い者の巣と化してますから…ニコッ!」


‥そう言われてみれば──
‥じゃ、ティム達も入って来れそうだな…よしっ‥


「あ、そうだ。昼間に騒ぎに巻き込まれたそうで?」

「うん‥ちょっとね」

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