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第30章 十章 生き残り合戦！〜計算外の勝利〜

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… まともにやりあっちゃ腕がもたねぇ・・・




レオは先程繰り出されたアルの連続攻撃で剣を握る手に限界を感じていた



…しょうがねぇなるべく傷つけたくはなかったんだが・・・

レオは不敵な笑みを浮かべ剣を構え直す・・・




… はっあの構えはもしかして!?──


アルは大いに焦った！宝剣の力に頼って討ち合うしかないアルにとって、体術・剣術のどちらの大技も持っているレオはやっぱり強敵の部類であるっ！




そう、レオの取った構えはあの“鮮血の騎士シド”の鎧を切り裂いた剣技と同じ構えだった！



脅えるアルにレオの良心と股間が痛む・・・



… ちょぉっと斬るだけだ・・悪く思うなよ




レオは攻撃を緩めるため空をほんの二回程素早く
“軽く”斬りつけた


アルは剣を構えたまま脅え目を背ける！



… 切り刻まれるっ!!

アルの脳裏にはあの時ﾊﾞﾗﾊﾞﾗになったシドの鎧が浮かび上がった


― ｼｬﾝｯｼｬﾝｯｰ ! という空を切る音がアルの頬と肩をかすめるっ！

アルの頬には糸のような白い線が走り ﾂﾂーっと赤い線に染色した




… あれ・・


アルは自分の体を調べた…


… あれ・・・どこも…