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天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第31章 十一章 幸福な明日へ


ザドルは子供達と目を合わせポリポリと頭を掻きながら、アルの向かい側に椅子を置き腰掛けた


「あ〜〜―――‥」

「おじちゃん、時間ないから早くっ」


子供達が口ごもるザドルをせき立てる


「あぁわかってるっ

ゴホッ…」


「なに?」

わざと咳き込むザドルをアルも急かした
ザドルは顔つきを急に変える…でも、手だけはなんだかモジモジしていた


「‥きょ、今日から、俺の家で―――」


「おじちゃんっ!しっかりっ」


子供達に喝を入れられてしまった


「あ、ああっ…ぁのな

‥これから、俺の家で一緒に暮らさねぇか!!」











「・・え?」




「…俺の家はすごく広ぇ、家族が増えると思って新居ででけぇ家買ったんだ。
でも今は俺一人だ‥

使ってねぇ部屋もいっぱいあらぁ‥勿体ねぇと思わねぇか?

俺一人には広すぎる
お前らが来てくれたら助かるんだ。
家からは学校も近い‥

俺ぁ息子にしてやりたかった事を、こいつらにやってやりてぇ―――
お前には悪りぃと思ったんだが、実はこいつら、家に何度か連れて行ってる‥」


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