この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第31章 十一章 幸福な明日へ
・
「ボク達、みんなで一緒におじちゃん家の使っていない部屋を掃除しに行ってたんだよ!」
「……みんな、で?…」
面目なさそうに言うザドルに代わって子供達が口を開く
「アル!オイラおじちゃんの家、気に入ったぞっ」
「………」
「アル、おじちゃんがね…
さみしいって──
一人でこの家はさみしいって‥みんなでおじちゃんをさみしくないようにしてあげよ、ねっ…」
「………っ…」
ユリアが静かに涙を流すアルの手をそっと握る
「へへっ‥男が泣ぐんじゃねぇよっ‥‥ズビッー」
そういいながらザドルが勢いよく鼻をススッた――
ザドルの顔はみんなが驚く程、大量の鼻水と涙でぐしゃぐしゃだった
アルもザドルの豪快な泣きっぷりに呆気に取られる
「ぶっ‥フフッ‥
アハハハハハハっ!!」
途端に笑い出したアルに吊られて子供達もザドルも大笑いした!
「ちょっと静かにして下さいっ!
ここを何処だと思ってるんです!?」
「…っ…──
すみませ〜〜ん」
ザドルはまた、同じ看護婦の姉ちゃんに怒られた
「ザドル‥」
「んぁ‥?」
アルはベッドから腰を上げると大きなザドルを見上げる。
「ありがとう──
これからお世話になります!!」
頭を下げるアルに並んで、子供達もペコッと頭を下げる
ザドルはすごく幸せそうな笑みを浮かべ、その小さな頭を大きな手でワシワシと豪快に撫で回した!
新しく始まる明日からの日々──
ザドルも、アル達も顔と心をあらん限りにほころばせ、幸せそうに笑い合っていた……
「ボク達、みんなで一緒におじちゃん家の使っていない部屋を掃除しに行ってたんだよ!」
「……みんな、で?…」
面目なさそうに言うザドルに代わって子供達が口を開く
「アル!オイラおじちゃんの家、気に入ったぞっ」
「………」
「アル、おじちゃんがね…
さみしいって──
一人でこの家はさみしいって‥みんなでおじちゃんをさみしくないようにしてあげよ、ねっ…」
「………っ…」
ユリアが静かに涙を流すアルの手をそっと握る
「へへっ‥男が泣ぐんじゃねぇよっ‥‥ズビッー」
そういいながらザドルが勢いよく鼻をススッた――
ザドルの顔はみんなが驚く程、大量の鼻水と涙でぐしゃぐしゃだった
アルもザドルの豪快な泣きっぷりに呆気に取られる
「ぶっ‥フフッ‥
アハハハハハハっ!!」
途端に笑い出したアルに吊られて子供達もザドルも大笑いした!
「ちょっと静かにして下さいっ!
ここを何処だと思ってるんです!?」
「…っ…──
すみませ〜〜ん」
ザドルはまた、同じ看護婦の姉ちゃんに怒られた
「ザドル‥」
「んぁ‥?」
アルはベッドから腰を上げると大きなザドルを見上げる。
「ありがとう──
これからお世話になります!!」
頭を下げるアルに並んで、子供達もペコッと頭を下げる
ザドルはすごく幸せそうな笑みを浮かべ、その小さな頭を大きな手でワシワシと豪快に撫で回した!
新しく始まる明日からの日々──
ザドルも、アル達も顔と心をあらん限りにほころばせ、幸せそうに笑い合っていた……