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天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第2章 変なおじさん
かわいそうに…
見たとこ13、4才位であろう少年はヒゲの大男に‘超近距離’(これを俗語でドアップという)でせまられ男の口臭がキツイのか?
はたまた 男の口から勢いよく噴射される飛沫が目に入るのか?(どちらも遠慮したいものだが…)
目をシパシパとさせ瞬きを何度も繰り返した。
「お前、親父さんの代わりにここに並んでんのかぁ?まさか、お前ぇが出場するわけじゃねえよなぁ? なぁ…? 」
男は酒瓶を手に顎をしゃくりながら少年にさらに顔を近ける
「おぅおぅ、おめぇのようなチビ公が出れるわけねぇだろぉ
ケガしねぇうちに帰ぇんな!ってか、ケガどころかおっ死んじまねぇうちに帰ぇって、おっ母の乳でもしゃぶってろっ!!チュパチュパチパ〜〜ってよぉ!!」
そう言いながらヒゲの大男は酒瓶を両手で持ち、赤子が母乳を飲むマネをしてみせた。
「そうだっ!そうだっ!!邪魔になるだけだから帰んなっ!」
大男の悪ふざけに、これまた悪ノリした輩が野次を飛ばし始めたときだった。