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天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第4章 ルバール宿舎
「よしっ!行こうっ
ここに居ても寒いだけだからっ!」
「行くって どこへさっ?今夜も野宿だろっ?」
アルはニヤっと笑った
「いやっ今夜は違うよ‥
暖かいベットで眠るんだ‥‥暖かい‥ね‥」
アルの言葉にティムはきょとん、として言った
「意味わかんねーよ?…──!っ…まさかアルっ悪に手を染め…」
「…る訳ないでしょっ」
「…ですよねぇ…じゃ、なんで?お金もないのに…ベットで寝れるの?」
「タダ、なんだよ…
ここの宿泊施設が‥」
アルはティムにそっと耳打ちした。
「っタダッ?…ほんとにっ?」
アルはニコリと頷く。
「それだけじゃない、温かいご飯も、お風呂も全部っタダっ!!」
ティムの表情がぱぁっと明るくなり、瞳がキラキラと輝きはじめた
「すっげぇ…!」
―すっげぇ!
―すっげぇ!
10才のティムの後に7才のユリアと5才のマークが続いて歓喜の声をあげた
3才になるジョンはさすがに待ちくたびれたのか、いつの間にかアルの胸の中ですぅと寝息を立てていた…
「ティム、…マークと手を繋いであげて。ユリアはこっちで繋ぐから‥」
「うんっ!OK!」