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天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第4章 ルバール宿舎
「じゃあ、行こう。なるべく静かにするんだよ」
「ラジャッ(了解)」
――ジャッ!
――ジャッ!
三人は額にビシッと手をあてて敬礼ポーズをとった
――ガサッ
――ガササッ
―――ドテッ!?
腰を屈めて、こんなの朝飯前!。くらいに軽快な足取りで歩いていたティムが突然、豪快な前転を披露した。
「シーッ! 何やってんのよ! ティム ったら!!」
7才のユリアにいさめられるティム……ティムは普段からユリアに叱られる事が多かった。
「だって、ツタが足にっ‥」
「調子に乗ってアルの前を小走りするからでしょっ!? とにっ…10才になっても、まだまだ青いんだからっ!!」
「ごめん…」
ティムは しゅん と大人しくなった。
親を早くに亡くしてどうなるかと思ったけど…なかなかしっかり者のお嬢さんに成りそうだ……
‥しっかりしすぎかな…
アルは二人のやりとりを見て苦笑いした
「ユリア、そのくらいにしてあげて‥
転びたくて転んだ訳じゃないんだから‥」
アルはティムをかばうと少し先の部屋を指差した。