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天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第35章 十五章 子供達の計画
“あいつは約束事にはうるさいからなっ”
ルイスが言っていた言葉を思い出す
『闘いで僕が勝ったら金輪際、近寄るなっ!』
その賭けをしてアルは見事にレオを負かした。闘い方はどうであれ、勝った事に代わりはない
… 勝てて良かった
アルはホッとしていた
「はい、お疲れさん!」
いつの間にかカットも終わり、店主はアルからクロスを取ると刷毛で首筋についた髪の毛を払い落とす‥
アルは払いやすいように少し俯いた‥
長めに残した襟足の毛を刷毛で撫でられるたびに白いうなじが見え隠れしている・・
レオはそれをチラチラッと盗み見ていた
思えばそれこそ昨日、あの細く白い首筋にディープな愛撫を繰り返し行い、己の手に吸い付くような感触の腹部を撫で回した・・・
自分の愛撫に女の泣くような喘ぎ声を漏らし肌を熱くほてらせていた事だって自分の手で確認済みだったのに…
・・気がつけば医務室に横たわり縋り付く舎弟達の姿が…レオが目覚めたのはその日の夜遅くだった
くだらない事に気を取られ情けない負け方をしてしまった
… クソッ・・今、考えても口惜しいぜっ…っ…