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天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第4章 ルバール宿舎
∫ 時を同じくして
王に呼ばれた二人は
謁見室に向かっていた ∫
「……フフッ」
「…遅れてきたわりに、えらいご機嫌だな、ルイス!?」
「えっ?」
「国王も呆れてたぞ?“相変わらず”だ。って…そんなんでよく精鋭の隊長が務まるな?」
先に謁見室で待っていたロイドは、なかなか来ないルイスを後戻りして迎えにきていた。
「“えっ?”じゃ、ないだろ?含み笑いしてたじゃないか、今」
謁見室へと向かいながら歩く二人の長い足は、不思議なほど自然に足並みが揃っている。
「ああ…悪い。ちょっと、ね…新しいおもちゃ見つけてね♪ フフ‥」
「なんだ‥電動か?」
「そっ!電動で今日から俺は疲れ知らず!‥って
コラーッ!読書の皆さんの前で変なこと言わすんじゃないっ!!
…コホッ///」
ルイスは赤い顔で咳払いをして気を静める。
「…ちょっとね。
とうぶんは退屈しないかな〜なんて……ザドルにもいい影響になればと思ったんだが‥」
「…今度は何を企んでる?」