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天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第36章 十六章 花火に行こう!〜ああ、波瀾万丈〜


アル達はそれだけ会話するとまた花火に目を向ける


地響く豪快な花火の光に照らされ、うっとりと眺めるアルの妖艶な瞳が暗闇に浮かんではゆっくりと陰を落とし、花火の明かりと共に闇に溶けていく…




花火なんかどうでもいい‥


ロイドはアルを見つめ
そしてアルは時折、アレンを見つめていた‥


アルの身体を後ろ手に支えてる指先がアレンの繊細そうな指先と少し触れ合っている

「……///…」

‥アレンはここによく来るのかな‥てことは一人で?
そんな訳無いかっ‥彼女いるのかな‥//‥


アレンを見つめながら表情をころころ変えるアルをロイドは切なげに見つめた



‥なんでアレンをそんな目で見るんだ?


胸が疼く──

身体は男の筈なのにアレンを見つめる瞳は恋する女の瞳にしか見えない!


アレンが好きなのか!?
男でも構わないって事か?


──っじゃあ‥俺のことは?…

‥俺でもっ‥

「──!?…っ…」



心の中で葛藤するロイドの視線が微かに触れ合っていたアル達の指先に止まり息を飲んだ



胸を何かがつんざく‥


ロイドは熱くたぎる気持ちを抑え前を向き花火を眺めた


ジリジリと想いが熱く焦げる
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